Servante de Feu (8th Apr. 2012)

/ 2012年4月9日月曜日 /

起床7時。春らしい晴天が続く。

朝食、まありと。
まありに朝からパン屋さんで1斤食パンを買ってきてもらって、クロックマダム。
ニンジンのはちみちレモン蒸し、アッサム(レモンティーで)。

ぼちぼち仕事を始めていると、従姉のRちゃんから電話。
昼過ぎに訪問するとのこと。
いつでもこのひとは突然で、しかも間が悪い。
甘いものが好きな人なので、マシュマロ・レアチーズケーキとあまがしの準備をする。

昼過ぎ、という話だったのに12時過ぎにRちゃん到着。
空港からって話を勝手に羽田だと思っていたけど、実はすでに福岡空港だったらしい。
しかもお土産が福岡空港で買った「ちかえの明太子」とか・・・

昼食、3人で。
生ハムとラディッシュのサンドイッチ、春ニンジンだけのサンドイッチ、かぼちゃのポタージュ。

食事をしながら話を聞くに、要するに姑さんや旦那さんと喧嘩をして家出したらしい。
だいたいこんな話をした。Twitter副垢から転記。

「ずいぶん急に来たよね。わたし仕事あるからあんまりお構いできませんけど(ようするに、はやく帰ってほしい)」
「いいのよー 気にしないでー あー、喉渇いたわねー」
「・・・」

「あら。今日はサンドイッチがお昼ごはん?」
「さっきお昼過ぎに来るって電話だったから、もっと遅い時間に来るんだろって思ってて(「お昼過ぎ」って言ってたのに、なんで12時15分に来るんだよ)」
「朝ごはん食べてなかったから、急いできちゃった」
「・・・(どこぞで食ってから来いや)」

「春よねー、あったかくなったわよねー 桜は満開過ぎたの? 喉渇いたわねー」
「・・・あの、どうしたの? 友だちと会うとか?(はやく帰ってほしい)」
「え? ちょっと旅行よ? ついでに寄った。ダメだった?」
「・・・そんなことないけど」

「で、ホテルはどことってるん?(仕事したいねん)」
「喉が乾いたねー 小娘ちゃんはどう?」
「う、うん。・・・ちょっと・・・乾いたかな・・・?」
「あの・・・、ホテルは・・・(はよ帰れはよ帰れはよ帰れ)」
「まありちゃんも喉が渇いてるのかー、そーかー」
「・・・(なんだこれ)」

「甘いもの食べたいわねー」
「レアチーズケーキ作ったけど、こんなに早く来るとは思ってなかったから、まだ固まってないよ。もうちょっと待って」
「あ、そう。喉渇いたー」
「・・・」

「で、ホテルは?」
「喉、渇いた」
「ホテルは?」
「喉が」
「ホテルは?」
「・・・まだ」
「は?」
「まだ、ホテルとってないけど、それがどうかした?」
「・・・」

「あー、喉渇いたわー」
「・・・お茶、淹れるね」
「面倒でしょ、いいのよ。わたし、冷たいのが飲みたいし」
「ごめん。アイスコーヒーも麦茶も切らしてる・・・」
「あー、気にしないでー 喉渇いたけど」

「・・・まあり、スーパーで発泡酒買ってきて、発泡酒(発泡酒以外は買うな)」
「・・・うん」
「あー、まありちゃん。気を使わなくていいのよぉ。冷蔵庫開けてみていい? あらー、ギネスがある。これでいいわ。ぐびぐび」
「・・・(はよ、帰れや)」

「で、ホテルはどうすんの?(わたしは仕事したいねん)」
「ギネスおいしいなー ひさしぶりだなー」
「あの、ホテルは・・・」
「泊めろよ」
「・・・」
「ふつうこういうときは泊めるもんでしょ? 常識ないなー いい年なんだから、そのくらい察した方がいいよ」
「・・・はい(やっぱりこの流れか)」

ごはん食べて、従姉はごろ寝をはじめたので、こそこそ旦那さんに電話すると、
「今日から出張だが、あさって迎えに来る」と。
・・・しかたない。

とにかく愚痴につき合わされる。
典型的な嫁姑問題なようなんだけど、わたしにはよくわからない。
仕事部屋で愚痴られるのはかなわないので、リビングでプロットを練りながら生返事で話を聞く。
本も読めないし、音楽も聞けないし、まありは家庭教師のバイトに行ってしまった。

明日はKMさんが来福するので、外で打ち合わせのつもりだったけれども、
この状況なので自宅まで来てもらうことにする。
ものすごく申し訳ない。
ただ、従姉本人はどうやら観光をするらしいけれども。
ホテルにはあくまで泊まらないということらしい。

夕食、三人で。
鶏天、がんもどき、高野豆腐の揚げだし、揚げじゃがの煮っころがし、
きゅうりとじゃこの酢の物、筍と桜えびの炊き込みごはん。
お酒はヱビスビール、緑隆・純米吟醸を冷やで。
デザートは干し柿の天ぷら、あまがし。

がんもどきには、ひじき、干し椎茸、切り干し大根を刻んで入れ、練り辛子を添える。
鶏天は「またいちの塩」で。
干し柿は衣を厚めにつけて天ぷらにすると、甘みが増しねっとりした食感になっておいしい。
あまがしは、シロップを煮含ませた押し麦、緑豆、白玉に、黒蜜をかけて食べる冷たい沖縄のお菓子。

まあ、従姉と話をするのは楽しい。というかおもしろい。
このひとが話術に長けているのはたしかだ。むかしからそうだった。
しかし、それゆえにこのひとといると、後で感じるむなしさがハンパないのだ。
現にいまだって、今日はなんて無駄な時間を過ごしたことかと、後悔極まっている。
悔しくて、眠れるかどうかも自信がない。

夜、わたしが部屋で仕事しているところにやってきた従姉は、
棚から何枚かレコードと、アニメBDのソフトとを持っていった。
気にしてなかったけど、あとで何を見ているのかと思ったら、
積んでいた「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」だった。
シュリンクすら破っていなかったのに、それを全部開けて、
ソファーに寝そべり、わたしの作ったチーズケーキを食べながら見ているのだった。
きっと、みつばだったら「とんでもない雌豚だよ」と言うだろう。

夜、仕事をしながら「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」のサントラを聴く。
心の慰めはこれくらいしかない日だよ。

就寝、2時予定。

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solla mikanagui a.k.a.delineators

基本的にいい加減。
しかも、ふだんは我慢してるけど、根がオタク。
仕事がらみの真面目のことは本垢にまかせて、
せめて副垢では本性を出すことにしたい。

座右の銘は「Quid sit futurum cras, fuge quaerere!」
ホラティウスせんせいの格言で、要するに「なるようになるさ」ってこと。
音楽と本が主食。
でも、料理を作るのも好き。お酒が大好き。
そんで、妹が好き。

まあ、そんな感じ。
 
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