Glimpses of unfamiliar Japan (21st Mar. 2012)

/ 2012年3月22日木曜日 /

起床、6時半。
起きてすぐに、前日の推敲作業。
まありは早くでかける。友だちとお粥を食べに行くとか。

10時近くまで推敲作業。終了。送信。
散歩がてら買い物に出かける。
コンビニでマスターキートンの新作を立ち読み。

おそめの朝食、ひとり公園で。
ツナマヨおにぎり、おーいお茶のホット。
梅、桃、レンギョウ、春蘭、ホトケノザ、つくし、椿、水仙、辛夷、ナズナ、スズシロなど。

プロットをいじっているうちにお昼。
なんだかリズムが悪いけれども、買ったばかりのパンでサンドイッチ。

昼食、ひとりで。
胚芽パンのサンドイッチ(チーズとハム、塩もみきゅうりの2種)、キームン。

胚芽パンにはバターがよく合う。マヨよりはバター。
塩もみきゅうりとバターの組み合わせが好き。これを作るときは高いバターを使ったほうがいい。
きゅうりはサンドイッチ1個につき1本使ってみた。
それ以上使ってもいいくらい。きゅうりをスライサー使って、薄く薄くスライスするのがコツ。

昼食を食べながら、Space Circusのアルバムを聴く。驚倒。おそるべし。

午後、執筆。
原稿(30枚)を書いていると、イチゴの到来物。
かなりな量なので、明日なんとかしなくてはならない。
とりあえず練乳をかけて食べてみたり。甘くておいしい。

夕食、まありと。
ポークソテーと筍のグリルとマッシュポテト、ニンジンとモロッコインゲンの蒸し煮、
マンハッタンクラムチャウダー、ホウレンソウと春キャベツと松の実のサラダ、胚芽パン。
デザートにイチゴのジュレ寄せ。
ワインは「Codorniu Classico Rose」。

ポークソテーはローズマリー、ニンジンとインゲンの蒸し煮はタイムで香りづけ。
マンハッタンクラムチャウダーにはトマトペーストとパプリカ。
サラダにはパルミジャーノと黒胡椒とバルサミコ酢。

ワインはスペインの辛口カヴァ。
苺やシトラスのフレーバー。みずみずしい。安いわりに美味しい。
辛口だけど、デザート食べながら飲める気がする。

また七輪を焚いて、ベランダでしばらく読書。
ポリーニによる、ショパンの「練習曲集」を聴く。
過剰な感情表現を配した、ドライで力強い演奏。

『ロープシン遺稿詩集』を読む。
唯物論とロマンティシズムの関係について。

マロニエの葉が ざわめき
街頭は またたき 酔いしれ。
誰かが 音もなく通りすぎる・・・・
血の気の薄い 蒼ざめた人々。
月のない 都の夜、
むしあつい 夜の沈黙(しじま)に、
きみの むせび泣き。
そしらぬ顔で
マロニエの葉は ざわめき
街頭は またたき 酔いしれ・・・・
罪もないのに ぼくは
言いわけばかり探している。

ラフカディオ・ハーンの『日本瞥見記』。
本来なら視覚が優位性を持つべき場面で、ほかの感覚(聴覚や嗅覚)が頻繁に挿入される。
たとえばこんなふうに。

松江で、朝寝ていると響いてくる最初の物音は、ちょうど枕につけた耳の下に、どきんどきんと大きく、ゆっくりと波打って聞こえる、あの心臓の脈搏に似た音だ。それは、大きく、しずかに、なにか物を打つような鈍い音であるが、一定の間隔を置いたその規則正しい間と、どこか奥深いところから洩れひびいてくるようなその感じと、聞こえるというよりは、むしろ、知覚するという程度に、枕にかよってくるその響きぐあいとが、心臓の鼓動にまことによく似ている。この音は、ほかでもない、米を搗く太い杵の音なのだ。・・・この音は、日本人の生活のなかにあるあらゆる物音のうちで、ことに哀れ深いもののように、わたくしには思われる。じっさい、この音は、日本の国の脈搏の音だ。
この杵の音のつぎに、洞光寺という禅宗の寺にある大きな釣鐘の音が、町の空にひびきわたる。これが鳴ると、つづいてわたくしの家のじき近くの、材木町にある小さな地蔵堂から、朝の勤行を告げる寂しい太鼓の音がきこえだす。やがて、いちばんあとから、早出の振り売り八百屋の呼び声が「ダイコ(大根)やい! カブ(蕪)や、カブ!」、それから、炭をおこす焚きつけの木を売りにくる女の哀れっぽい声が「モヤや、モヤ!」と呼んでくる。

異国にきたら緊張するのが普通だろうに、松江はハーンにものすごい安心感を与えているらしい。
全身をリラックスさせ、全感覚を使いこなしているハーン。
ハーンの「生活世界」の根っこには、近代的科学観とは別のロジックを感じる。
つまり視覚(数比)を認識の柱にしない精神のありよう。

就寝、3時半予定。

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solla mikanagui a.k.a.delineators

基本的にいい加減。
しかも、ふだんは我慢してるけど、根がオタク。
仕事がらみの真面目のことは本垢にまかせて、
せめて副垢では本性を出すことにしたい。

座右の銘は「Quid sit futurum cras, fuge quaerere!」
ホラティウスせんせいの格言で、要するに「なるようになるさ」ってこと。
音楽と本が主食。
でも、料理を作るのも好き。お酒が大好き。
そんで、妹が好き。

まあ、そんな感じ。
 
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