なのに5時半には起床して、7時に温泉へ出発。
阿蘇方面へ。
とりあえず日田まで高速で。それから黒川。
途中、ちょいくちょくSAで休憩しながらおにぎりをかじったり、お菓子をぽりぽり食べたり。
のんびり行く。
11時前に着。
車を止めて景色を見たり、通りがかった小さな神社に参拝したりしながら、お昼。
Tでお蕎麦を食べる。十割蕎麦と無量寿。
ここのツユはけっこう辛めなんだけど(なので西日本の人にはきつく感じるらしい)、わたし的にはたいへん美味しいもの。
鐘が鳴る温泉橋を渡る 山頭火
黒川で外湯に入ろうとうろうろ。
温泉卵を発見、2個購入して足湯などしていると、まありがお泊まりを所望し始める。
じゃあせっかくだからということで由布院まで行こうかと決定。
ネットで調べてみると、以前からまありが泊まりたがっていたMに部屋の空きがあったので電話でおさえた。
インターネッツというのはこういうときの便利さはすごいものだと思う。
宿を抑えている間に、まありは温泉卵を2個完食していた。
14時には由布院。小雨。
わたしはいつものようにシャガールを見に行き、まありは買い物へ。
美術館の下のカフェで焼きプリンを食べながら待っていると、まありが荷物を抱えてくる。
安心院ワイン、生ハム、オサレ系民芸調の食器など。
呆れた。
少し金鱗湖を歩く。ガチョウになつかれる。
Mへ。
ウェルカムドリンクのコーヒー、まありはチーズケーキをプラス。
コルビュジェの椅子、巨大なタンノイのスピーカー、ちらちら炎が見える暖炉。
のんびり。
手続きが済んで離れの部屋へ通されると、さっそくふたりでお風呂。
のんびり。
ちんぽこもおそそも湧いてあふれる湯 山頭火
(ちんぽこが1個もないのが残念だが)
浴槽のモザイクは大正時代のタイルを使用したものらしかった。
クラシックなガラス窓を開けるとひんやり冷気が浴室に流れ込んでくる。
お風呂の仄明るさ、窓の外の暗さ。
まありの学校のこと、友だちのこと、恋愛のこと。いろいろ話す。
お風呂上りのまありは、イケメンのバーテンさん相手にバーでビール。
わたしは、併設の美術館や雑貨屋へ行ったり。
妹がたいへん楽しそうでよろしい。
この宿はサーヴィスが素晴らしく行き届いていて、
たとえば座って本を読んでいると、スタッフがさりげなくお茶を出してくれたり、ひざかけを持ってきてくれたりする。
調度類も素晴らしい。ハンス・ウェグナーの椅子でくつろげるのは素敵なことだ。
きっとイケメンのバーテン氏も優しいのだろう。
部屋で夕食。
タラノキのくるみあえ、干アケビの袋煮、季節野菜の天ぷら、関鯖のお刺身、アラ鍋、豊後牛のもろみ焼きなどなど。
ものすごく美味しい。料亭旅館クラスの食事だと思う。
じっくりゆっくり食べた。
もし夜中におなかが空いたら、ということで、夜食のおにぎりまで持ってきてくれる。
翌朝の朝刊まで選べる。なにかお聴きになりたいCDがありましたら・・・とリストまで見せてくれる。
いたれりつくせり。
食事のあと、まありとふたり、バーでお酒。
スコッチやジンを暖炉の火のそばで飲む。
〆はチーズケーキと極甘のアイスワイン。
まありはバーから仕入れてきたハーフのワインをちびちびやりながら読書。
(いま、わたしが貸した『神様のメモ帳』を読んでいるようだ。)
わたしもお風呂に入ったり、本を読んだり、断続的にネットにつながったりしながら、夜ふかしをする。
TSからなにやら鬱気味なメールが来ていたので返信する。
「詩は詩だ。ノヴァーリスが言うように、詩は自立するもの、自立したものが詩だ。
それを書いてるおまえは幸せ者なんだ。ちっとは誇れよ」と。
夜食にふたりでおにぎり、たくあん、お茶。
確実に太りそうでいけない。
関の戸の火鉢ちひさき余寒かな 蕪村
就寝、4時半頃。
ふたり同じベットで寝る。たぶん3年ぶりくらいのこと。
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