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/ 2012年1月21日土曜日 /

7時起床。曇天。
まありにはグラノーラを食べさせ、サンドイッチを持たせて送り出す。
わたしは朝食抜き。昨夜、お酒を飲んだので

洗濯をして昨日に引き続いて翻訳の仕事。
MegauploadがFBIによって閉鎖されたとの速報。
Gigazineによると以下のとおり。

司法省とFBIによると、Megauploadの著作権侵害による被害総額は5億ドル(約385億円)を上回るもの。現在、アメリカの議会ではオンラインでの海賊行為を禁止する「Stop Online Piracy Act(SOPA)」法案が審議されていますが、Megauploadについてはすでに2週間前には手配が行われていたとのこと。

共同創業者であるKim Dotcom(Kim Schmitz)とMathias Ortmannはニュージーランドのオークランドで、他の2人の従業員とともに逮捕されました。捜査令状は9ヶ国で20を越える数が発行され、5000万ドル(約38億6000万円)が差し押さえられました。

著作権者が削除申請ツールを使って削除したとしても、実際にはアップロードされたファイルには複数のリンク用URLが存在し、実際のサーバ上のファイルが削除されるわけではなく、そのURLのうちの1つが削除されるだけであり、この削除依頼ツールは実質的には機能していなかった。

Megauploadではサイト閉鎖直前にこれまでかけていたダウンロード速度制限を解除したため、一時的に世界中の帯域の57%を占有することとなりました。これによりDropboxのトラフィックを越えたとのこと。

どうやらMegauploadは40ペタバイト分のメモリを持っていたらしく、素直に感心する。
いま現在のインターネットの全データ総量が250エクサバイトだとすると、megauploadのサーバ規模は0.28%。
もちろんパンパンに使ってたわけじゃないだろうから、実際にストレージされていたデータはこの半分としても
今日の摘発でインターネット上の0.1%のデータにわたしたちはアクセスできなくなったわけだ。
瞬間的ではあろうけど、「全世界の帯域の57%を占有」というのもものすごい。
当然のごとく、アノニマスが司法省やSOPA/PIPA関連サイトを攻撃しているようだけど。
クラウド上に展開したメガ田代砲の浮砲台やら、まあいろんな新兵器を使っているんだろうな、と思う。

昼食。朝作ったサンドイッチとコーヒー。
中身は、きゅうり、トマト、チーズ、極薄切りのロースハム。
胡椒をたっぷり、例の高いマスタードもたっぷり。

午後も翻訳のお仕事。 16時頃、なんとかほぼ終了。
スーパーへ買い物。
帰り道で、電線にカラスがたくさん集っているのを見る。
そういえば、ここいらでは雀はあまり見かけない。夏の夜にはコウモリが飛び回るけど。


見下ろしてやがて啼きけり寒鴉  虚子


寒牡丹も他所のお宅の庭で見かけた。夏の牡丹よりかわいらしい。
蕪の入ったエコバックを片手に見入ってしまう。

ひうひうと風は空行冬牡丹  鬼貫

苞割れば笑みこぼれたり寒牡丹 虚子

今日は二十日正月だということで、夕食は骨正月らしいものとする。
鮭の粕汁、鰯のお刺身(七味入りのお醤油で)、たたき酢牛蒡、卯の花炒り。
粕汁は冷凍していた新巻鮭のアラを使った。
冬の鰯は身がしまっているので、お刺身にするととても美味しい。
鰯は夏は焼いて、冬はお刺身で、というのが持論。
卯の花には里芋を刻んでちょっと歯ごたえが残る程度に炒め煮したものを混ぜる。
酢牛蒡は練り胡麻を使って香ばしく。

お風呂から上がって点検していると、枝毛が気になって仕方なくなった。
毛先の痛みがひどい。椿油使ってわりとケアしてるつもりなんだけど。
そろそろ髪を切るべきか。

本垢twiでまだ続く秋入学騒動は放置して、裏垢twiで放射能兵器の話。
原子力というのは、単純にエネルギー安全保障の問題だけじゃない。
歴史的にみても軍事と関係しているのは間違いない。
1953年にアイゼンハワーが原子力の平和利用を国連で掲げ、
それに後押しされる形でアメリカの承認のもと日本が50年代半ばに原子力研究をはじめたときも、
60年代に福島第一原発にGE製原子炉の導入が決まったときも、
それは当時の地政学上の問題、国家の安全保障上の問題と密接に絡んでいる。
(おそらくそれを見抜いて行動していた日本人の政治家は、ごく一部だろうけれども
アメリカ側はそのあたり、かなり長いスパンで構想していたはずだ。)

そのへんの事情はいまでも変わっていなくて、
ベトナムが原子炉導入を急ぐのも、 対中国との安全保障上の問題が密接に関係している。
もちろんほかにも様々な要素が絡んでいる。
技術と国家の関係、国家と民間の関係(つまり「国益」という概念)、国家と国民の関係、
そもそも科学そのもののありよう(ガダマーの科学技術に対する見方を参照せよ)など。
そういうものを多角的に精細に検討しないと、原子力の問題の本質は見えてこない。
これはそのへんのジャーナリストじゃ太刀打ちできない問題なはず。
こういうときこそ科学史家の出番なはずなんだけど。
まだ年代的にも十分な距離を持てていない問題だけど、 だれかプロジェクトをオーガナイズしてやって欲しい。

とか、ついりつつ考えながら、断続的に校正のお仕事。
いまいち身が入らない。
まありが明日(土曜)遊びに行こうと誘ってきたが、日曜に変更。
ふたりで温泉にでも行こうかと思う。

就寝、3時予定。

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solla mikanagui a.k.a.delineators

基本的にいい加減。
しかも、ふだんは我慢してるけど、根がオタク。
仕事がらみの真面目のことは本垢にまかせて、
せめて副垢では本性を出すことにしたい。

座右の銘は「Quid sit futurum cras, fuge quaerere!」
ホラティウスせんせいの格言で、要するに「なるようになるさ」ってこと。
音楽と本が主食。
でも、料理を作るのも好き。お酒が大好き。
そんで、妹が好き。

まあ、そんな感じ。
 
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