Agaricus campestris(24th Feb. 2012)

/ 2012年2月25日土曜日 /
起床、7時。晴天。
朝から洗濯など。シーツを洗う。
朝食はヨーグルト、バナナ、紅茶。まありにはシリアルも。

やっと修羅場を抜けた感、正常運転に。
終日、改稿作業。合間にトド撃ち。夕方、買い物に行ったりする。

昼食。
一昨日作ったティラミスを最後の2ピース、紅茶。
(ティラミスのほとんどはまありの胃袋に消えた)

夕食。
灰干さんまの焼き物、筍と生節の煮物、セリと切り干し大根の炒め煮、
小芋と大根のお味噌汁、白菜の浅漬け、せりごはん。
灰干さんまは和歌山からの到来物で七厘で焼いた。お味噌汁には柚子胡椒。

炭火がもったいないので、まありとふたり、新潟からの到来物の寒干し餅や銀杏、するめやほしこを焼く。
鷹来屋の大吟醸を冷やでぐびぐび。うまい。
どんどんエスカレートして、ダッチオーブンでキャベツとベーコンの蒸し煮を作ったり。
むちゃくちゃうまくて、とっておきのChateau des Tours Vacqueyras 2004を出して飲む。
普段は飲まないグルナッシュのワインだけどおいしかった。
というか、なんかハイテンションで飲み食いしたのでなにがなにやらわからない。

デザートのソルベを食べたりお酒をちびちび飲んだりしながら、
ぼちぼち岩波文庫の『陸游詩選』を読んだり、音楽を聴いたり。

飯罷戯示隣曲

今日山翁自治廚 嘉肴不似出貧居
白鵞炙美加椒後 錦雉羹香下豉初
箭茁脆甘欺雪菌 蕨芽珍嫩圧春蔬
平生責望天公浅 捫腹便便已有余

今日 山翁自ずから廚を治めん
嘉き肴は 貧居より出ずるに似ず
白鵞の炙は美なり 椒を加えし後
錦雉の羹は香し 豉を下せし初め
箭茁は脆かと甘く 雪菌を欺き
蕨芽は珍にして嫩かく 春蔬を圧す
平生 天公の浅きを責望せしも 
腹の便便たるを捫でて 已に余り有り

「雪菌」の語には「白いキノコ」という註があるんだが、どんなキノコなんだろうか。
ハラタケあたりだろうか。
あるいはこれ。

春愁

春愁茫茫塞天地 我行未到愁先至
滿眼如雲忽復生 尋人似瘧何由避
客來勧我飛觥籌 我笑謂客君罷休
醉自醉倒愁自愁 愁與酒如風馬牛

春愁 茫茫として 天地を塞ぎ
我が行 未だ到らざるに 愁い先ず至る
滿眼 雲の如く 忽ち復た生じ
人を尋ぬること 瘧に似て 何に由りてか避けん
客來たりて我に勧む 觥籌に飛ばせと
我笑いて客に謂う 君罷めよ休めよ
醉えば自ずから醉倒するも 愁いは自ずから愁う
愁いと酒とは 風馬牛の如しと

「觥」というのが問題で、これは罰杯らしい。
つまり日本語でいう可杯(べくはい)。
水牛の角で作られていたとあるからかなり大ぶりのもので、リュトンのようなものだったと思う(だから角へん)。
「愁いと酒とは 風馬牛の如し」とは、じつに明晰であることよ。

改稿を4分の1ほど終わる。今週いっぱいかけねばならないだろう。
もう少し本を読んで寝るとする。就寝、2時予定。

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solla mikanagui a.k.a.delineators

基本的にいい加減。
しかも、ふだんは我慢してるけど、根がオタク。
仕事がらみの真面目のことは本垢にまかせて、
せめて副垢では本性を出すことにしたい。

座右の銘は「Quid sit futurum cras, fuge quaerere!」
ホラティウスせんせいの格言で、要するに「なるようになるさ」ってこと。
音楽と本が主食。
でも、料理を作るのも好き。お酒が大好き。
そんで、妹が好き。

まあ、そんな感じ。
 
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