Prag (2nd Apr. 2012)

/ 2012年4月3日火曜日 /

起床6時。午前中晴天、徐々に曇り。暖かい日。
起きてすぐ洗濯してたたんだままにしていたシーツにアイロンをかける。

朝食、わたし、まあり、Yちゃんと3人で。
パプリカと新たまねぎのマリネ・ライ麦パンサンドイッチ、スクランブルエッグ、筍のカレースープ、アッサム。
8時半にはふたりとも外出していった。

昨日の2枚仕事、推敲、脱稿。
あとは翻訳仕事。
急に思いついて次作のプロットを多少手直ししたり。

昼食、ひとりで。
ライ麦パンのたまごグラタン、トマトのオーブン焼き。

午後も翻訳仕事。
子どもたちが駐車場で走り回って遊んでいるのを聞きながら、みっちり。
残り3分の1というところまできた。

夕方、疲れてキルミーベイベーの最終話を見る。
第1話からずっとつんつんしてたソーニャちゃんがはじめてデレてて、感動した。

夕食、まありと。
豚肉と蕗のしょうゆ炒め、蓮根と人参の黒胡麻和え、うどと生ハムのサラダ、
豆苗の豆乳スープ、錦糸たまごとひじきのお寿司。
プレミアムモルツ。

豆乳スープは上新粉でとろみをつけてみた。
葛とは違う食感の、コクを感じさせる重めの濃度になる。
蕗がおいしい。
まありも蕗や菜の花のようなちょっと苦い野菜もちゃんと食べてくれる。

モーツァルト、交響曲第38番ニ長調「プラハ」。
シューリヒト指揮、パリ・オペラ座管弦楽団、半世紀前の録音。
序奏が終わった後の第一楽章第一主題、祝祭的な華やかなアレグロのメロディは
何度聴いてもいきなりカタルシスを与えてくれる。
シューリヒトの指揮も、余計な感傷は排除してスピード重視でぐんぐん飛ばしていく。
すばやく、立ち止まることなく、ひたすらすばやく。野兎みたい。
喜びや悲しみが複層的に重なって、圧縮されたすさまじい演奏。
第一楽章の最終部コーダの高み、第三楽章ブレストの極端なスピードと儚い終結部。

Louis Jadotをちびちび飲みながら読書。
ずんずんずんずんずんずん読む。

豊田謙二『九州・沖縄 食文化の十字路』。
18世紀の薩摩藩は、外洋に面した海岸線が長く、
また離島を多く抱えていたために、漂着船や密航への対処を必要とし、
そのために、唐通事(中国語の通訳)を常時養成していた。
第8代藩主・島津重豪は、1771年に、幕府の許可を受けて江戸藩邸より出立し、長崎を視察した。
長崎滞在は2週間であった。

重豪は唐通事平野氏の別宅で饗応されたと『薩摩藩史』に記録されている。そん時の料理が卓袱料理である。
卓袱料理の食作法は普茶料理と同じであるが、卓袱は肉類を中心としたもので、当時の一般家庭では到底食すどころか、想像を絶する食卓の内容であったはずである。この時の献立は残っていないが、重豪はこの料理にも食指を動かし、1824年(文政7)年頃、江戸藩邸で卓袱料理で客をもてなした記録がある。その時の献立から一部を紹介しよう。
小菜(前菜のこと)が六種、さらに粕漬けなどの漬物、龍田餅、そして氷糖など。とくに砂糖は薩摩では特産だが珍味である。喫茶が入り、大菜が六種、最後に飯がつく。大菜はメインディッシュだが、食材は実に豪華である。カニの汁もの、ヒラメなどの刺身、筋豚、ゴマ豆腐、揚げた鯛などである。
島津家では重豪はもちろん、この斉宣も卓袱料理に凝ったようで、接待時に使ったようである。ということは、肉食の食材とその調理人を確保できていたわけである。
さらに、重豪は出島を訪ね、オランダ船ブルグ号に乗船、視察している。またここで、オランダ式の昼餐を快くいただいている。重豪はこの年1771年に、卓袱料理で中国を、ブルグ号でオランダを意識した。

このグルマンなさまはどうだろう。
重豪はいわゆる蘭癖大名の一人で、ローマ字の読み書き、オランダ語会話もできたという。
18世紀の日本において最大の「モダン」は中国の文物だったけれども、
薩摩では中国以外に、オランダにも「モダン」を濃厚に嗅ぎ取っていた。
食にもその志向がよくあらわれている。

引き続いて有岡利幸『桜』(ものと人間の文化史)を読む。
石黒正数せんせいの『木曜日のフルット』第2巻が近日発売というニュース。
楽しみ。

就寝、3時予定。

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solla mikanagui a.k.a.delineators

基本的にいい加減。
しかも、ふだんは我慢してるけど、根がオタク。
仕事がらみの真面目のことは本垢にまかせて、
せめて副垢では本性を出すことにしたい。

座右の銘は「Quid sit futurum cras, fuge quaerere!」
ホラティウスせんせいの格言で、要するに「なるようになるさ」ってこと。
音楽と本が主食。
でも、料理を作るのも好き。お酒が大好き。
そんで、妹が好き。

まあ、そんな感じ。
 
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